ネット回線の比較ポイントまとめ|速度・回線種類・注意点

インターネット回線の比較ポイントまとめ|速度・回線種類・注意点

ネット回線の比較は複数の切り口が大切!利用目的次第です

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ネット回線に高速安定を求めるなら光ファイバー回線

NTTの光ファイバー網は種類が多い

NTT東西地域会社が敷設した光ファイバー網は、光回線サービスとして様々な事業者から提供されています。光回線の卸売り販売を行うだけでなく、一芯をまるごと貸したりG-PONと呼ばれる分岐装置単位で貸したりすることにより、別のサービス名として提供されるわけです。

NTT東西の光ファイバー網を卸売り販売した方式が、光コラボレーションモデルであって、フレッツ光と同等のサービスを提供しています。一芯をまるごと貸す方式では、nuro光として下り最大2Gbps・上り最大1Gbpsという国内最高速度で商用サービスを提供可能です。G-PON単位による光ファイバー貸し出しを利用した方式が、auひかりホーム(S)と呼ばれるシェアド回線を使ったサービスです。

KDDIが自前で敷設したauひかりホームとはエリアも工事事業者も異なるので注意を要します。光ファイバー回線には、複数のサービス商品名がありますが、大元の回線敷設事業者がNTT東西地域会社のサービスが多いことに驚くでしょう。

独自色を持った光ファイバー網がある

KDDIが自前で敷設したauひかりホームは、地上7m付近に光ファイバーケーブルを添架しているので、NTT東西の光ファイバーよりも2mほど高い位置に光ファイバーが走っていることになります。建物の3階部分に引き込みが可能となっている理由として、元々電柱に添架してある高さが違うことが挙げられるわけです。

NTT東西地域会社の光ファイバーを利用したauひかりホーム(S)では、同じauひかりという名称を用いていても2階建てまでしか引き込み工事が出来ません。auひかりホームは関東地区限定ですが、背景として旧TEPCOひかり回線をKDDIが引き継いでいるからです。東京電力以外の管轄地域では、電力事業者によりeo光やピカラ光など電力事業者により引かれた光ファイバー網が全国にあります。

地域によりNTT東西地域会社が敷設した光ファイバー網よりも高いシェアを保っている地域も少なくありません。どの光ファイバーを選択するかという判断は、じっくり比較してみなければ分かりません。

早期に拡大したADSL回線を光回線と比較する

エリアの広さはADSLが有利

ブロードバンド回線の草分け的存在となっているADSLは、NTTが新規受付を停止しているので、Softbank系のYahoo!BBとイー・アクセスによるADSLがこれから申し込む際には地域限定で利用可能です。ADSLは、アナログ電話回線の音声通話で使われていない部分を使用して、高速通信を実現する方法となっています。

音声通話は、電話線に流せる周波数帯のうち4%程度しか使っていないために、残りの96%は使われないままになっていました。未使用の帯域に高周波信号を流して通信する方式ですが、伝送損失が高いので高周波ほど遠くに信号が届かないという問題を抱えています。

100mにつき1dBという伝送損失が起きてしまっているので、電話線の長さが4,000mにもなると、伝送損失が40dBにもなり通信が途切れがちとなってしまいます。それでも光ファイバー網を日本全国へ敷設するまでの間は、電気信号が通る電話線さえ引かれていれば、ADSLに対応させることが可能となっていました。コスト面から、光ファイバーは人口カバー率で90%を少し超える程度となっています。

伝送損失が大きいADSLは本来データ通信用ではなかった

ネット回線として全国に普及している光ファイバー回線とADSL回線を比較すると、伝送損失の差から光ファイバーが有利なことが分かります。ADSLは1,000mあたり伝送損失が10dBとなりますが、光ファイバーならば1,000mあたり伝送損失が0.2dB程度です。伝送損失がADSLは光回線よりも50倍高いことになり、長距離伝送には向いていません。

同じ料金を払っても、ADSLでは電話局の近くの人のみが快適に使えるという仕様です。場所に関係なく高速通信が出来る固定回線は、光ファイバー線を自宅へ引き込む方法が適しています。通話用途を想定して明治時代から敷設されている固定電話回線は、本来ADSL用に作られたものではありません。データ通信専用に敷設された光ファイバーとは設計段階から異なっているわけです。

モバイルルーターは固定通信の代替となれるか

無線通信は転送コストが高い

スマートフォンやタブレット端末が普及し、動画配信サービスが広く普及したことで、契約しているデータ通信容量が不足する人が増えています。モバイルルーターにより、データ通信をWi-Fiへ逃がすことが出来れば、モバイルルーターを契約しても追加パケット代金を購入し続けるよりも割安になるはずです。ネット回線には固定通信とモバイル通信の2種類がありますが、使用可能なデータ通信量を比較すると、モバイル通信には多くの制限があると分かります。

固定通信は一度敷設した回線の運用コストは安く、プロバイダーが設備増強をすれば回線速度と転送容量の問題をユーザーが意識することはありません。しかし、モバイルルーターでは携帯基地局とバックボーン回線の両方に対して維持費が高くつくので、固定通信よりも遥かに高い転送コストが問題となります。

通信制限をどのように行うかが課題

モバイルルーターは、用意されているネットワーク回線が重くなりすぎないように、1人あたりの回線使用量をある程度制限する必要があります。月間通信容量7GBという制限や、直近3日間で1GB・3GB・10GBを超えると低速通信に制限するなど、特定の人が長時間モバイルルーターを使いすぎないように工夫して回線速度低下を防ぐわけです。

無線を使ったネット回線を比較する際には、具体的な通信速度制限について細かく確認してから契約しなければ、契約期間の縛りが厳しい契約だけに影響が出てしまうでしょう。WiMAX2+で採用されているギガ放題プランは、月間通信容量が無制限という意味であって、通信速度制限をかけることがある点に注意が必要です。

直近3日間に10GB以上の通信を行うと、18時〜翌2時にかけて1Mbpsに速度制限を行うという仕様は、少なくとも高画質動画の再生が出来ない水準になります。モバイルルーターが完全に固定通信の代替となるわけではなく、契約内容が利用状況と合っている場合にのみ固定通信の代替になり得るという程度です。

ネット回線は実測値で比較しよう

モバイル回線は規格値と実測値の乖離が激しい

ネット回線を比較する際には、最大◯Mbpsといった理論上の最高値で比較しがちです。確かに利用目的に必要な通信速度を下回る規格は論外となるので、上り回線速度が低速となっている回線については比較対象とすべきです。下り回線については、既にモバイルルーターであっても最大440Mbpsといった高速環境を実現しているので、規格値については十分高速となっています。

しかし、モバイル回線は光回線とは異なり、無線技術を使った通信となるので、電波状況に応じてリアルタイムに通信速度が変化しがちです。高速化技術がいかに採用されていても、実測値は電波状況により大きく左右される点を理解した上で使用しなければなりません。光回線とは異なり、接続する機材による性能差よりも理論値と実測値との差が出やすい特徴があります。

光回線はプロバイダーのバックボーン回線の影響を受ける

上り下り共に最大1Gbpsの通信速度に到達している光回線が増えているので、PC性能が追いついていないケースも少なくありません。光回線は、光ファイバー網により通信基地局まで繋がり、通信基地局から先はプロバイダーがインターネット空間へ接続する仕組みです。光回線を提供している通信事業者とプロバイダーは本来別ですから、例外的に同じ業者が行っている場合を除いて、プロバイダーのバックボーン回線がいかに太いかにより通信速度が左右されます。

大手プロバイダーならばバックボーン回線も太いですが、加入者も多いのでプロバイダーが品質管理にどこまでコストをかけているかが如実に表れます。ネット回線として光回線を選ぶ際には、プロバイダー選びが重要となるわけです。ADSL時代にはプロバイダーよりも通信回線自体の速度が問題でしたが、1Gbpsクラスの光回線ではプロバイダーの性能が実測値を左右するので、測定サイトの結果を参考にして選ぶと良いでしょう。

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